いろんな事業計画、投資計画についてその内在するリスクを事前に察知し、ことが起こる前に対応を検討しておく・・・これぞまさに本当のリスクマネジメントといえます。そのためにも将来計画は2つ以上作る必要があります。1つしかない計画値ではなにも議論が進みません。ましてやリスクについて事前に議論することなく本番に突入してからあたふたすることになってしまいます。ではどうやって2つの計画を作ればよいのでしょうか。その答えの一つがシナリオ法です。すなわちすべてうまくいくGoodシナリオとすべてうまくいかないBadシナリオ、加えてこの中間の現実的シナリオの3種類くらいの数値を作り、良い時、悪い時の最大値を事前に知っておくことです。こうした数値を比較検討することによってこの計画に内在するリスクをあぶりだすことができます。特に予測が外れることに多い業界ではこうした事前の検討が大切になります。